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ホーム お役立ちコラム 印刷物の色はなぜCMYK?光と色の三原色・色の再現方法を知ろう

公開日:2017.06.08

印刷物の色はなぜCMYK?
光と色の三原色・色の再現方法を知ろう

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三原色・色の再現

パソコンで作成したデータをいざ印刷してみると、仕上がりが画面上で見ていた色と違う色に仕上がっていた経験はありませんか?その原因としては、印刷データをCMYKに変換していないことが考えられます。しかし、よく耳にするCMYKとは一体どのようなものなのでしょうか。

今回は、印刷物で推奨される色がCMYKである理由と、光と色の三原色・色の再現方法についてご紹介します。

CMYKについて

「CMYK」とは、「減法混色」に基づく色の表現方法の1つで、「シアン(Cyan)」「マゼンタ(Magenta)」「イエロー(Yellow)」「黒(Black)」の4色で構成されています。

減法混色とは、「色の三原色」と呼ばれるシアン、マゼンダ、イエローの色をそれぞれ100%の割合で混ぜると黒になるという原理です。

理論上では、色の三原色だけで黒を表現することは可能とされています。しかし、実際にこの3色のインクを混合してもきれいな黒を作ることは技術的に困難であり、鈍い暗色にしかなりません。

プリンターなどの印刷機で黒をきれいに表現するためにも、色の三原色であるCMYには黒が加えられています。

また見た目の美しさだけでなく、黒を表現するために必要となるインクの量も少なくなるため経済的で、インクが速く乾燥するというメリットも持ち合わせています。

なお、CMYKの名称はそれぞれの色の頭文字から取られていますが、「K」はBlackのKではなく、印刷色調を表す「キートーン(Key tone)」のことです。ただし「CMYBk」と表記されている場合、Bkは黒を指しています。

RGBとはなにか?

印刷関連のサイトなどでは、CMYKと同じように、「RGB」という言葉も目にする機会が多いと思います。RGBはCMYKとどのような違いがあるのでしょうか。

RGBとは加法混色に基づく色の表現方法の1つで、「光の三原色」である「赤(Red)」「緑(Green)」「青(Blue)」の配合比率を変化させてすべての色を表現することが可能です。

色を重ね合わせるほど黒に近付く減法混色とは反対に、加法混色は色を混ぜるほど白に近付くという特徴を持っています。

RGBの具体的な使用例としては、ブラウン管や液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなど、テレビやパソコンの映像表示などが挙げられます。

印刷物の色がCMYKの理由

上記でご説明した通りCMYKとRGBは根本的に色の再現方法が異なるため、表現できる色の範囲にも差が生じます。

RGBはCMYKと比較すると表現できる色の範囲が広範囲です。RGBでは表現できる原色に近い鮮やかな色も、CMYKでは表現できないことが多々あります。

そのため、印刷する際や印刷会社に印刷データを入稿する場合は、印刷データのカラーをRGBからCMYKに変換する必要があります。RGBのまま印刷してしまうとくすんだ色味に仕上がるため注意が必要です。

特に、青や緑、ピンク、水色は色の変化が大きいため、これらの色を使用する際は気を付けましょう。

また、CMYKモードで作成しているから大丈夫と安心していても、実はデータの中にRGBが混ざっている可能性があります。

例えば写真データを使用する場合、デジタルカメラからスキャンした写真データはRGBです。そのため、IllustratorやPhotoshopなどのカラーモードがCMYKだったとしても、画像はRGBであるため、CMYKにRGBが混ざったデータになってしまうのです。

カラーの混在は非常に気づきにくいため、印刷前や入稿時には入念にカラーのチェックを行うよう心掛けてください。

おわりに

減法混色で色を表現するCMYKと、加法混色で色を表現するRGB。両者は色の再現方法や表現範囲が異なるため、印刷する際は気を付けなくてはなりません。

基本的に、印刷物はCMYKで作成する必要があります。RGBのまま印刷すると色がくすんで見えたり、異なるイメージの色に変わってしまうため注意しましょう。

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