ホーム お役立ちコラム 卒論印刷前にチェック!卒業論文の書き方や印刷・製本時の注意点
公開日:2021.01.05
卒論印刷前にチェック!
卒業論文の書き方や印刷・製本時の注意点
卒業論文は、大学の課程を無事に修了できるかどうかを決める重要な論文であると同時に、大学生活の集大成ともいうべきものです。執筆はもちろんのこと、印刷・製本も抜かりなく終え、有終の美を飾りたいと考えている方も多いことでしょう。
今回は、卒業論文の書き方や印刷・製本時の注意点など、卒論印刷前にチェックしておきたいポイントをまとめました。これから卒論印刷を控えている学生の方は、ぜひ参考にしてください。
卒業論文の書き方
卒論の印刷・製本には手間とお金が掛かります。印刷・製本を済ませてから内容や字数の不備が判明して印刷し直しになるような事態は、できるだけ避けたいことでしょう。
そこで、ここでは卒論の書き方の基本をご紹介します。
卒論とは何か
卒論とは、その名の通り「論文」です。レポートはいくつも書いた経験があっても、卒論に取り掛かるまで「論文」をきちんと書いたことがある学生は意外と少ないかもしれません。
レポートの延長と思っている方は、提出前に認識を改める必要があります。
卒論の内容
レポートはテーマに基づいて調べた内容をまとめればそれで成り立ちますが、論文において調査結果をまとめるのは前段階に過ぎません。
論文は自分で課題を設定し、仮説を立て、過去の文献や研究結果を検証したうえで結論に導く必要があります。調べたことを羅列するだけでなく、それなりのオリジナリティーが求められます。もちろん、結論として述べる内容は単なる空想や推論ではなく、第三者が見ても納得しうるような裏付けが必要です。
卒論の構成と字数
論文というと序論、本論、結論という構成が基本ですが、卒業論文はもう少し細かい構成となることが大半です。規定は学部や学科によって千差万別なので指示がある場合はそれに従う必要がありますが、大体どの学部・学科でも共通なのは
表紙(題目)
概要(研究の要旨)
目次
まえがき
本論
結論(まとめ)
謝辞
最後に参考文献
という構成が一般的でしょう。
字数は2万字~4万字がボリュームゾーンですが、これも学部や学科によって異なるため、事前に確認が必要です。
卒業論文を印刷会社で印刷・製本するメリット
修士論文や博士論文とは異なり、卒業論文を製本する場合、自分でプリンターを使って印刷し、紙製ファイルや市販の製本キットで製本する方もいらっしゃるかと思います。
しかし、卒論の印刷と製本を印刷会社で行えば、さまざまな製本方法の中から仕上がりを選ぶことができるため、完成度が一段とアップします。
ここでは、卒業論文を印刷会社で印刷・製本するメリットをご紹介します。
【メリット1】出来上がりがきれい
単位は十分足りていても、無事に卒業できるかどうかは卒論の出来に掛かっています。審査する教授に与える印象もおろそかにすべきではありません。
印刷会社で印刷することで、高性能の印刷機によるクオリティの高い仕上がりを実現することができます。
本文の印刷だけではなく、製本の仕上がりも当然ながら既製本のような美しさを期待することができるでしょう。
プロの機械と技術できれいに印刷・製本してもらうことにより、自分が卒業論文をどれだけ重視しているのかを教授にアピールすることができます。
印刷会社にもよりますが、卒論に適した製本方法にはくるみ製本やテープ製本などがあります。原稿枚数に制限が付いている場合もあるため、自分の卒論原稿の枚数を確認して製本方法を選びましょう。
ただ、中には学校指定のファイルに綴じる、というように提出の形式も指定されていることがありますので、この辺も忘れずに確認しておきましょう。この場合製本してしまうと規定外になってしまいますので注意が必要です。
【メリット2】時間の節約になる
卒論を完成させるためには膨大な時間が掛かります。それに加えて、卒業前は何かと忙しい方が多いでしょう。
内定先の研修に行ったり、卒業後の引っ越し先を探したりなど、やるべきことが山ほどあります。
そのような状況の中で、自分で卒業論文を印刷し、製本することはかなり手間の掛かる作業です。
今まで数万字におよぶ原稿をプリントしたことがないなら特に危険です。自宅のプリンターで何十枚と印刷するのは思った以上に時間が掛かり、紙もインクも時間も消費します。
プリンターに思わぬトラブルが生じたり、印刷して製本したものの思ったより出来が悪く、作り直したりすることにでもなれば、多大な時間を浪費することになりかねません。
レーザープリントも今はコンビニで気軽にできる時代になりましたが、数十~数百枚もの印刷をしようものなら長時間占拠することになってしまいます。他の利用者の方やお店の迷惑にならないようにしなくてはなりません。
その点、印刷会社で卒論の印刷・製本をする場合、データを送りさえすれば、あとは完成品が送られてくるのを待てば良いだけです。時間もエネルギーも節約することができるでしょう。
卒業論文の印刷・製本を依頼する印刷会社選びのポイント
印刷会社もたくさんあるため、ホームページに載っている内容を比較するなどして、慎重に選ぶようにしましょう。
サンプルなどがホームページに出ていたり、店頭で実際に手にとって見ることができたりするなら、きちんと確認しておくことをおすすめします。オプションの有無や製本方法により金額に若干の違いがあるため、どのような仕上がりにしたいかを明確にし、前もって見積もりを出しましょう。
最後に注意すべき点は、印刷・製本に掛かる所要時間を把握することです。
一般的に、卒論の提出期限は非常に厳格に決められています。大学や教授によっては、1分1秒でも過ぎると受理しないという場合もあります。そのため、もしも卒論の執筆が期限ぎりぎりに終わった場合に、印刷・製本に時間が掛かる印刷会社に依頼をしてしまうとどうなるでしょうか。最悪の場合、卒論が提出できないということも考えられます。
卒業論文を提出期限直前に印刷会社で印刷・製本する際は、当日仕上げが可能な印刷会社を選択しましょう。
卒業論文の印刷時に気を付けたいこと
印刷にあたって注意したいのがファイル形式です。
卒業論文はWord等で作成することが多いかと思いますが、印刷してからモニターで見ていたものと位置がずれている、ページに収まっていないといったことが発生しがちです。
Office系のソフトは通常、使用しているPCの設定等に依存して表示されているため、全く同じ機種・解像度・設定をしているPCで開かない限りは表示が同じにはならないのです。
何十ページも印刷した後で途中のズレに気がついて最初から全部やり直し、ということも起こり得ます。これは印刷会社を利用する際も同様です。現在はOfficeソフトのファイル形式でも印刷を受け付けてくれる印刷所が増えましたが、この場合データ確認のひと手間が必要になってしまいます。
卒論印刷の入稿はPDF入稿がおすすめ
印刷ミスが許されない卒論印刷時におすすめなのが、PDF入稿です。
PDFはレイアウトをそのまま保存するファイル形式なので印刷に最適です。
Wordのメニューバーからファイル(下記図①)、エクスポート(下記図②)と選択して簡単にPDF変換(下記図③)することができます。
変換後のPDFファイルで仕上がりを確認してそのまま入稿データにすることができます。
確認の手間も減るため短納期での発注も可能になります。
印刷時にレイアウトが崩れることのないよう事前確認を
2~4万字ともなると読むだけでもかなりの時間を要します。
当日仕上げが可能な印刷所に変換を依頼したのにデータ確認で時間を浪費することのないように、レイアウトが崩れやすいページなどは予め印刷時にどうなるのかをチェックしておくのがおすすめです。
特殊なフォントを使用した場合などは特に、PDFファイルのメニューバーからファイル(下記図①)、プロパティ(下記図②)、フォントのタブ(下記図③)を確認して、埋め込みサブセットの表記(下記図赤枠)があるか確認してください。
埋め込みサブセットになっていないと、印刷時に別のフォントに置き換わったり、文字化けたりする可能性がありますので注意が必要です。
フォントの欄が空欄であれば、該当するフォントがないということなので特に気にする必要はありません。
もちろんこれは印刷所に入稿せず、自宅やコンビニプリントで印刷する場合にもおすすめの方法です。
おわりに
大学生活の集大成である卒業論文。最も重要なのはもちろんその内容ですが、製本のクオリティが高いことで、教授からの印象も全く異なるはずです。
最近はデータをメールやクラウドにアップするだけでも良いという大学も増えてきています。
しかし、そんなご時世にあってもなお紙で提出することを求める教授は、やはりこだわりがあるはず。印刷のクオリティにこだわることで、意識の高さも伝わるに違いありません。
今回ご紹介した卒論の書き方や印刷・製本時の注意点に十分留意し、素晴らしい卒業論文を提出してくださいね。
キンコーズからのご提案
大事なレジュメや論文をしっかりと本にして、見栄え良く仕上げる「製本」サービスをご利用ください。原稿データを店舗に持ち込んで、その場で印刷や製本をスタッフが行います。
>卒論製本サービスについて詳しくはこちら
しかも、学生さんは学生証の提示で10%OFFに!キンコーズは学生の皆様を応援します。
>学割について詳しくはこちら
関連情報
関連するお役立ちコラム
関連する商品・サービス
お気軽にお問い合わせ・
ご相談ください!